『住みながら家を売る』という選択肢は、一見すると理想的な解決策のように思えるかもしれませんが、実際にはその魅力とともにデメリットも存在します。
住み続けることで生活のリズムを維持しながら売却活動を行える一方で、プライバシーの確保や内覧者への対応においては注意が必要です。
本記事では、まず住みながら家を売る3つのメリットと2つのデメリットを解説します。さらに、住みながらの売却が向いている方の特徴と成功させるための3つのポイントについてもご紹介しますので参考にしてみるといいでしょう。
また、以下の記事では大阪市でおすすめの不動産会社を紹介しておりますので、会社選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
住みながら家を売る6つのメリット
住みながら家を売ることには、空き家にしてから売る方法とは違った6つのメリットがあります。
ここからは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
余裕を持って住み替えできる
住みながら家を売る最大のメリットは、新しい住まいへの移行をスムーズに行えることです。急いで引っ越す必要がないため、じっくりと次の家を探せる余裕があります。
理想の物件を見つけるまでの時間を確保できるため、後悔のない住み替えが可能です。
売却資金を事前に確保できる
新しい住まいを購入する際には、まとまった額の売却資金が必要になります。住み替えを検討している方にとって、住みながら家を売ることで、次の家の購入資金を確保しやすくなります。
特に、ローンの審査や手続きがスムーズに進みやすい点も見逃せません。これにより、資金面での不安を軽減し、安心して次のステップに進めます。
内覧者が生活をイメージしやすい
家具や生活用品が揃っている状態を見ることで、購入後の具体的な生活を想像しやすくなり、買い手の購買意欲を高める効果を期待できます。
内覧者にとってメリットとなる一方で、売主には注意すべきデメリットにもなり得ます。
ダブルローンを防げる
住みながら家を売るとダブルローンのリスクを回避できる点が大きなメリットです。新しい家の購入と同時に古い家のローンが残ってしまう二重ローン状態は、月々の支払いを大幅に増やし、家計を圧迫する可能性があります。
しかし、住みながら家を売ると、売却と購入のタイミングを調整しやすくなり、スムーズな資金計画を立てることが可能です。古い家が売却できてから新しい家のローンを開始できるため、経済的な不安を抱えることなく住み替えを進められます。
希望する売却額で売却できる可能性が高い
希望する売却額で売却できる可能性が高いことは、大きな魅力のひとつといえるでしょう。住みながらの売却活動は、売主が主体的に家の魅力を買い手に伝えられる機会が多いからです。
たとえば、内覧時には、実際に生活している様子を見せることで、家の使いやすさや居心地の良さをリアルに伝えられます。また、家具や調度品が配置された状態は、買い手が生活をイメージしやすく、購入意欲を高める効果も期待できます。
住み慣れた家であれば、買い手からの質問にも的確に答えることができ、信頼感を与えられるでしょう。結果として希望売却額に近い価格で売却できる可能性が高まるというわけです。
家の劣化を防げる
空き家にしてしまうと、どうしても換気が不十分になりやすいです。風通しが悪くなることで湿気がこもり、カビや害虫が発生する原因になります。
また、定期的な清掃が行き届かないため、汚れが蓄積し、建材の傷みを早めてしまう可能性もあります。しかし、住みながら売却活動をする場合、日々の生活の中で自然と換気や清掃がおこなわれるため、空気の流れが生まれ、家全体のコンディションを良好に保てるのです。
適切な管理が行き届いた家は、購入希望者にとっても魅力的に映ります。劣化を防ぎ、良い状態を維持することは、結果的にスムーズな売却や良い条件での売却にもつながるでしょう。
住みながら家を売る4つのデメリット
住みながら家を売る場合、以下のようなデメリットがあるので注意が必要です。
2つのデメリットを詳しく見ていきましょう。
プライベートが犠牲になることも
住みながら家を売る場合、内覧者が家を見に来るため、プライベートが犠牲になることがあります。内覧の日程は不動産会社と調整する必要があり、急な内覧依頼が入ることも少なくありません。
家族の生活リズムに影響が出る場合もあり、特に小さな子供がいる家庭や在宅勤務をしている人にとってはストレスになることが考えられます。
生活感が出過ぎてしまうと売れ残る原因に
住みながらの売却は、どうしても生活感が出てしまいます。
実際の生活がイメージしやすいというメリットもありますが、家が散らかっていたり、個人的な趣味のアイテムが多くあると、内覧者に悪い印象を与えてしまうため対策が必要です。
生活感が強すぎると、内覧者が自分の生活をイメージしづらくなり、結果的に売れ残る原因となることもあります。以上のように、住みながら家を売ることにはプライベートの侵害や生活感の問題といったデメリットも存在します。
これらの点を十分に理解し、適切に対策を講じることで、住みながらの売却を実現できるでしょう。
内覧者が細かいところまで見られない
住みながら家を売ると内覧希望者が隅々まで見るのが難しいケースが多いです。生活空間であるため、どうしても片付けきれない部分が出てきたり、プライベートな空間を見せることに抵抗を感じたりするでしょう。
また、家具や生活用品が置かれたままの状態では、部屋の広さや実際の状態が分かりにくい場合があります。内覧者にとっては壁の小さな傷や汚れ、水回りの細かな部分など、じっくり確認したい箇所もあるはずです。
しかし、居住中だと要望に応えられない可能性があり、購入意欲の低下につながることも考えられます。売却を成功させるためには居住中であることを考慮し、できる範囲で整理整頓を心がけ、内覧に協力的な姿勢を示すことが大切です。
引っ越しが間に合わない可能性がある
買い手が見つかり、契約が成立したとしても、すぐに引っ越しができるとは限りません。特に、次の住まいが決まっていない場合や、引っ越しの準備に時間がかかる場合は、引き渡しまでの期間が短すぎると、慌ただしい状況に陥るでしょう。
また、買い手側にも都合があるため、必ずしも売主が希望するスケジュールで引き渡しができるとは限りません。場合によっては仮住まいが必要になるケースがあり、余計な費用や手間が発生する可能性も考慮しておく必要があります。
住みながらの売却が向いてる方
メリットデメリットを踏まえて、住みながら家を売る選択が向いている方についてまとめています。
以下の特徴に当てはまる方は、住みながらの売却が適している可能性があります。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
日程の調整がしやすい
住みながらの売却が向いている方は、内覧の日程調整が柔軟にできる方です。
急な内覧依頼にも対応できるスケジュールの余裕があると、内覧者に物件を見てもらえる機会が増え、売却できるチャンスは多くなるでしょう。
また、内覧がある度に家を整頓し、内覧者を迎える準備ができる方であれば、ストレスなく家の売却活動が可能です。
金銭的な負担を減らしたい
現在の家の売却資金を、住み替えの費用に活用したい方にとっては、住みながらの売却は非常に有効です。
住宅ローンの残債がある方にとっては、売却が完了するまでの間、ローンの二重支払いを避けることができ、金銭的な負担を軽減できます。特に、次の住まいへの引っ越し費用や新居購入資金を確保したい方には適しています。
掃除や手入れをストレスに感じない
住みながらの売却には、家を常に清潔に保ち、内覧者に良い印象を与える努力が必要です。そのため、日常的な掃除や手入れを苦にしない方に向いてると言えます。
内覧者が訪れるたびに家を整えることができる方であれば、住みながらの売却はスムーズに進むでしょう。
希望に近い売却額で売却したい
住みながらの売却は、希望に近い売却額を目指したい方にとって有効な選択肢です。焦って売却する必要がないため、納得のいく価格で購入してくれる方を探せるでしょう。
また、実際に生活している状態を見せることで、購入希望者に物件の魅力を具体的に伝えやすいです。買い手は実際に住むイメージをしやすく、希望額での購入につながる可能性が高いです。
ただし、内覧の準備や対応など、売却活動に時間と手間がかかることは理解しておく必要があります。
売却を急いでいない
住みながらの売却は、売却を急いでいない方にとって、多くのメリットがある売却方法です。住みながら売却することで、自身のペースでじっくりと買い手を探せるからです。
空き家にすると、定期的な清掃やメンテナンスが必要になります。しかし、住みながらであれば清掃やメンテナンスで売却する家に通う手間を省けます。
また、引っ越し費用や仮住まいの費用もかかりません。内覧希望者が現れた際には、立ち会いが必要になりますが、事前に日程調整が可能です。
生活空間を見せることになるため、ある程度の整理整頓は必要となりますが、普段の生活を大きく変えることなく売却活動を進められます。時間をかけて、納得のいく条件で売却したい方には、住みながらの売却がおすすめです。
住みながらの売却を成功させる5つのポイント
住みながら家を売るメリットデメリットについて理解し、この方法が最適な売却方法だと感じた方は、売却を成功させる5つのポイントを確認しておきましょう。
それぞれのポイントを詳しく見ていきます。
整理整頓・掃除で家を綺麗にしておく
住みながらの売却では、常に家を清潔で整頓された状態に保つことが重要です。内覧者は家の状態を厳しくチェックするため、汚れや散らかりがあると悪い印象を与えてしまいます。
毎日の掃除を習慣化し、必要に応じてプロのクリーニングサービスを利用することも検討しましょう。家具の配置や装飾も見直し、広く見えるように工夫すると良いです。
内覧者に物件の魅力をしっかり伝える
内覧時に家の魅力を最大限に伝えるためには、適切な演出とアピールは欠かせません。明るい照明を使用し、部屋が広く見えるようにする、季節に合わせた飾りつけをするなど、内覧者が素敵な生活を想像しやすい環境を作りましょう。
また、家の良い点や近隣の利便性をアピールするための情報を提供することも大切です。ポジティブな第一印象を与えることが、売却成功の鍵となります。
複数の不動産会社を検討する
不動産会社選びも、売却を成功させるための重要なポイントです。複数の不動産会社に相談し、それぞれの提案や売却プランを比較検討しましょう。
信頼できる不動産会社を選ぶことで、適切な価格設定や効果的な販売戦略を立てることができ、スムーズな売却が期待できます。
口コミや評判を参考にしながら、自分に合った不動産会社を見つけることが重要です。
売却活動と同時に新居探しをする
住みながら売却活動をする場合、同時に新居探しをしましょう。重要なのは、売却活動と新居探しを同時並行でおこなうための計画を立てることです。
売却のスケジュールと新居の希望条件を明確にし、優先順位をつけましょう。また、不動産会社との連携も不可欠です。
信頼できる不動産会社を選び、売却と購入の両方をサポートしてもらうと、効率的に進められます。インターネットや不動産会社の情報から新居を探しましょう。
買取も検討する
不動産の売却というと、仲介を通して買主を探す方法が思い浮かびますが、買取は不動産業者に直接買い取ってもらう方法です。仲介の場合、買主が見つかるまで時間がかかります。
しかし、買取であれば査定後、比較的短期間で現金化が可能です。また、室内の清掃や修繕なども基本的に不要な場合が多く、手間を省けるのも魅力といえるでしょう。
買取は住み替えのスケジュールが迫っている方や、内覧対応などの負担を避けたい方にとっては、有力な選択肢です。ただし、買取価格は仲介での売却相場よりも低くなる傾向があることに注意しましょう。
不動産会社選びのポイント
不動産会社選びのポイントは以下の3つです。
それぞれのポイントを把握して、不動産会社選びをする際に役立ててみてください。
複数社に査定を依頼する
不動産売却を成功させるには、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。一社だけの査定では、価格が適正かどうか判断することが難しいからです。
複数の会社に査定を依頼することで、物件の適正な市場価格を把握できます。また、各社の査定額を比較検討すると、より高値で売却できる可能性が高まります。
査定額だけでなく、担当者の対応や提案内容も比較できるでしょう。信頼できる担当者を見つけることも、不動産売却をスムーズに進める上で非常に大切です。
複数の不動産会社から話を聞くことで、それぞれの強みや得意な分野が見えてきます。
売却実績が豊富な会社を選ぶ
売却実績は、その会社がどれだけ多くの不動産を売却し、顧客のニーズに応えてきたかの証です。豊富な売却実績を持つ会社は、市場の動向や地域の特性を熟知しています。
物件の適正な価格を的確に判断し、効果的な販売戦略を立てることが期待できるでしょう。また、過去の取引で培ったノウハウや幅広いネットワークを持っていることも強みです。
スムーズな売却活動を進め、早期売却や希望価格での売却を実現できる可能性が高まります。
サポートが充実している会社を選ぶ
初めて不動産を売却する方や売却に不安を感じている方は、手厚いサポートを受けられる会社を選ぶと安心です。
たとえば、売却の流れを丁寧に説明してくれる、疑問や不安にいつでも親身に対応してくれる、契約手続きをしっかりサポートしてくれるといった点が重要です。
また、税金や法律に関する相談に乗ってくれる、引っ越しや不用品回収などの関連サービスを紹介してくれる会社もあります。サポート体制が整っていることで、売却活動に伴う負担を軽減し、安心して取引を進められるでしょう。
不動産会社を選ぶ際には、担当者の対応や会社が提供するサポート内容をしっかりと確認することが大切です。
大阪市でおすすめの不動産会社2選
大阪市でおすすめの不動産会社は以下の2社です。
それぞれの特徴を把握して、自分に合う不動産会社選びに役立ててみてください。
ホワイトマルベリーホーム
大阪市天王寺区に位置するハウスドゥ玉造駅前店は、地域に根差した不動産売買をサポートしています。JR大阪環状線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線が乗り入れる玉造駅前に店舗を構え、アクセスしやすい立地が魅力です。
| 項目 | 詳細 |
| 会社名 | ハウスドゥ 玉造駅前 株式会社ホワイトマルベリーホーム |
| 所在地 | 大阪府大阪市天王寺区玉造元町2-7 |
| 電話番号 | 0120-500-390 |
| 公式サイト | https://www.whitemulberryhome-baikyaku.com/ |
会社の特徴
地域密着型ならではの豊富な物件情報と、きめ細やかなサービスで、依頼者の不動産売却を丁寧にサポートしてくれます。不動産売却においては、一人ひとりの状況や要望をしっかりとヒアリングし、最適な売却プランを提案してくれるのがポイントです。
適正な査定はもちろん販売活動、契約手続きまで、専門知識を持ったスタッフがしっかりとサポートしてくれます。
口コミの紹介
ホワイトマルベリーホームの口コミは以下がありました。
最初から最後までとても丁寧で真摯な対応をしてくれる不動産屋さんです。ここにお願いしてよかったです。
自信を持って知人に紹介できます。
引用元：Google map
こちらの不動産屋さんは本当に対応が良く社長も従業員も愛想良く親身になって対応して頂きました。不動産のことならハウスドゥ玉造駅前店がお薦めです。本当にありがとうございました。
引用元：Google map
ホワイトマルベリーホームが運営するハウスドゥ玉造駅前店は、丁寧かつ真摯な対応をしてくれるため、安心して売却依頼ができます。依頼者が希望する条件で不動産を売却できる可能性が高いでしょう。
気軽に相談ができるため、不動産売却が初めての方でも安心です。
なお、実際に不動産売却を依頼したい方や株式会社ホワイトマルベリーホームについて気になる方は公式サイトを御覧ください。
以下の記事ではホワイトマルベリーホームの口コミ・評判、売却実績などを紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
三井のリハウス上本町センター
三井のリハウス上本町センターは、地域に根差した不動産売買の仲介サービスを提供しています。不動産業界大手の三井不動産の売買事業のため、信頼性が高い不動産会社です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 三井のリハウス上本町センター |
| 所在地 | 大阪府大阪市天王寺区上本町6-9-17 上六日光ビル10Ｆ |
| 設立年月日 | 2017年9月（開設） |
| 公式サイト | https://www.rehouse.co.jp/store/uehommachi/ |
会社の特徴
三井のリハウス上本町センターは、長年の実績と豊富な情報量を活かし、お客様の多様なニーズにきめ細かく対応してくれるのが特徴です。専門知識を持ったスタッフが丁寧な査定をおこない、適正な価格を提示してくれます。
広範なネットワークを通じて、購入希望者を効率的に探索し、スムーズな売却活動をサポートしてくれるのもポイントです。
口コミの紹介
三井のリハウス上本町センターの口コミは以下がありました。
家の売却でお世話になりました。
丁寧で迅速に動いて下さり感謝しております。
ありがとうございました。
引用元：Google map
実家の売却でお世話になりました。
担当して頂いた方が転勤になり、どうなることかと不安に思いましたが大丈夫でした。
新旧ご担当者にはこちらの意向を尊重し、真摯にご対応頂き感謝しています。
さすが三井のリハウスさんだと思いました。
知り合いにも薦めたいと思っています。
引用元：Google map
三井のリハウス上本町センターはスピーディーな売却活動をしてくれるため、希望の期間内に売却を実現できる可能性が高いです。また、親身になって売却活動をしてくれることから、不動産売却が初めての方でも安心できるでしょう。
大手ならではのサポートを受けられるのは、三井のリハウス上本町センターを利用する大きなメリットといえます。
また、以下では、より詳しく三井のリハウス上本町センターについて紹介しているので、参考にしてください。
まとめ
住みながら家を売ることには、住み替えに余裕ができる、売却資金を事前に確保できる、内覧者が生活をイメージしやすいという3つのメリットがあります。
一方で、プライベートの犠牲や生活感が売れ残りの原因になるといったデメリットも存在します。住みながらの売却が向いているのは、日程調整が柔軟で、金銭的負担を減らしたい方や、掃除や手入れをストレスに感じない方です。
住みながら家を売るメリットとデメリットを理解し、後悔のない不動産売却を実現しましょう。
