不動産売却における確定申告を忘れたらどうなる？対処法など解説！

不動産売却によって譲渡所得が発生した場合、原則として確定申告が必要になります。しかし、忙しさや手続きの煩雑さから、うっかり申告を忘れてしまうこともあるでしょう。

申告漏れを放置すると、延滞税や無申告加算税などのペナルティが発生するリスクがあります。本記事では、確定申告を忘れた際の対処法や手続き方法、確定申告を忘れた場合のペナルティについて解説しました。

また、以下の記事では大阪市でおすすめの不動産会社を紹介しておりますので、会社選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

不動産売却における確定申告を忘れた際の対処法

不動産売却の確定申告を忘れた場合、速やかに『期限後申告』の手続きを行うことが重要です。申告期限（翌年の3月15日まで）を過ぎていても、自主的に申告することで無申告加算税が軽減されます。

通常、申告漏れには15%（悪質な場合は最大50%）の無申告加算税が課されますが、自主的な期限後申告では5%に軽減される可能性があります。また、納付すべき税額に対して延滞税も発生しますが、早期対応ほど金額を抑えることが可能です。

不動産売却は高額取引のため、放置すると税務調査の対象になりやすく、追徴課税額も大きくなります。特に3000万円特別控除などの特例適用が必要な場合は、早めの対応が不可欠です。

不動産売却における確定申告を忘れた場合の手続き方法

不動産売却の確定申告を忘れた場合の手続きは、基本的に通常の確定申告と同様ですが、『期限後申告』として処理されます。必要書類としては、確定申告書A（分離課税用）、譲渡所得の内訳書、売買契約書の写し、取得時の契約書や領収書、リフォーム費用の領収書などを揃えて税務署に提出します。電子申告（e-Tax）でも期限後申告は可能です。

特に居住用財産の3000万円特別控除など各種特例の適用を受ける場合は、要件を満たしていることを証明する追加書類も必要です。原則として申告期限から5年以内であれば期限後申告は可能ですが、期間が長いほど延滞税は増加します。

不明点がある場合は、税務署の無料相談や税理士に相談するとよいでしょう。

不動産売却における確定申告を忘れた場合のペナルティは？

確定申告を怠ると、追徴課税などのペナルティが発生する可能性があります。ここからは、不動産売却における確定申告を忘れた場合のペナルティについて解説します。

• 延滞税が発生する
• 無申告加算税が課される
• 税務調査の対象になる可能性がある

以下で詳しく解説します。

延滞税が発生する

確定申告を期限内に行わなかった場合、本来納付すべき税額に対して延滞税が発生します。延滞税は納付期限の翌日から計算され、期間に応じて税率が変わります。

不動産売却による譲渡所得は高額になることが多いため、延滞税も大きな負担となるので注意が必要です。

無申告加算税が課される

確定申告を忘れた場合、延滞税に加えて無申告加算税も課されます。通常、期限内に申告しなかった場合、本来の税額に対して15%の無申告加算税が課されます。

さらに、税務署からの税務調査などで指摘される前に自主的に申告しなかった場合や、隠ぺい・仮装と判断された悪質なケースでは、最大50%まで加算税が引き上げられることもあるので注意が必要です。

不動産売却は金額が大きいため、無申告加算税だけでも数百万円に達することもあり、大きな経済的損失となります。

税務調査の対象になる可能性がある

不動産売却は高額な取引であるため、確定申告を忘れると税務調査の対象になりやすくなります。不動産取引は登記情報として記録されるため、税務署は容易に取引事実を把握することが可能です。

税務調査が入ると、不動産売却だけでなく過去の所得申告全般についても厳しくチェックされ、他の所得漏れが発見されるリスクも高まります。信用問題にも発展する可能性もあるので、事前に準備して確定申告を行うことが大切です。

確定申告を忘れた場合のペナルティの軽減方法は？

確定申告を忘れてしまっても、できる限り早く対処することで、ペナルティを軽減できる可能性があります。ここでは、代表的な軽減方法を紹介します。

• 早めに申告して無申告加算税を抑える
• できるだけ早く納税して延滞税の負担を減らす
• 分割払いを税務署に相談する

以下でそれぞれの方法について詳しく解説します。

早めに申告して無申告加算税を抑える

確定申告を忘れたことに気づいたら、すぐに『期限後申告』を行うことが重要です。税務署からの指摘や調査の通知前に自主的に申告すると、無申告加算税が通常の15%から5%に軽減される可能性があります。特に不動産売却のような高額取引では、この10%の差が大きな金額になります。

少しでも早く申告手続きを行うことで、大幅なペナルティを軽減することが可能です。

できるだけ早く納税して延滞税の負担を減らす

延滞税は納付期限の翌日から納税日まで日割りで計算されるため、少しでも早く納税することで負担を減らせます。特に金利が高くなる2ヶ月経過後（年8.8%）は急速に延滞税が膨らむため、できるだけ早期の納税が望ましいです。

また、全額を一度に納付できない場合でも、可能な範囲で一部納付することで、その分の延滞税発生を止められます。延滞税は未納税額に対して計算されるため、部分的な納付でも延滞税の総額を抑制する効果があります。

分割払いを税務署に相談する

納税額が大きく一括での支払いが困難な場合は、税務署に相談して分割納付の許可を得ることを検討すべきです。分割納付が認められれば、無理のない範囲で計画的に納税できます。ただし、分割納付が認められても延滞税は引き続き発生するため、できるだけ短期間での完済を目指すことが重要です。

分割納付の相談には、資産状況や収入を証明する書類の提出が必要となります。誠意をもって相談することで、税務署も柔軟に対応してくれる可能性が高まるでしょう。

不動産売却や確定申告でお悩みの方は、不動産会社に相談しよう！

不動産売却や確定申告でお悩みの方にとって、信頼できる不動産会社への相談は解決の第一歩となります。優良な不動産会社は単なる物件の売買仲介だけでなく、税金面のアドバイスも提供してくれることが多いです。

特に不動産売却に関わる税金は複雑で、3000万円特別控除や譲渡損失の損益通算など、知らないと大きな損失につながる特例制度が多数存在します。豊富な経験を持つ不動産会社は、これらの制度を活用した最適な売却時期や方法を提案してくれることが強みです。

不動産取引は人生の中でも大きな資産移動を伴うため、適切なアドバイスを受けることで、将来の安心につながるでしょう。

大阪市でおすすめの不動産会社2選

ここでは、大阪市で不動産売却を検討している方に向けて、信頼できる不動産会社を2社紹介します。

• ハウスドゥ玉造駅前 株式会社ホワイトマルベリーホーム
• 三井のリハウス上本町センター 三井不動産リアルティ株式会社

ハウスドゥ玉造駅前 株式会社ホワイトマルベリーホーム

ハウスドゥ玉造駅前は、株式会社ホワイトマルベリーホームが運営する店舗で、大阪市天王寺区を中心に不動産売却・購入・住み替えのサポートを行っています。

JR大阪環状線・大阪メトロの玉造駅から徒歩圏内にあり、アクセスも良好。地域に根ざした営業姿勢で、物件の販売活動はもちろん、ハウスクリーニングなど暮らし全般のサポートにも対応しています。

不動産と生活を一体で考えたい方には、ひとつの相談先としておすすめできる会社です。

三井のリハウス上本町センター 三井不動産リアルティ株式会社

三井のリハウス上本町センターは、三井不動産リアルティ株式会社が運営する直営店舗のひとつで、大阪市天王寺区や上本町エリアにおける不動産売却・購入を幅広く支援しています。

大阪上本町駅から徒歩3分、谷町九丁目駅からも近く、アクセスしやすい立地に加え、地域に詳しいスタッフが在籍。売主の状況に寄り添った提案と、全国展開の情報網を活かした売却戦略が強みです。

信頼性と実績を重視したい方にとって、ひとつの有力な選択肢です。

まとめ

不動産売却時の確定申告を忘れてしまっても、すぐに対応すれば深刻な問題に発展するのを防ぐことができます。延滞税や無申告加算税などのペナルティは発生しますが、自主的な申告や納税によって軽減される可能性があります。

判断に迷った場合は、税務署や不動産会社に相談し、適切な方法で対応を進めましょう。